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校庭で見た「原爆の子」=俳優・日色ともゑさん

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日色(ひいろ)ともゑさん

 東京・日本橋の生まれです。おとなしくて、教室ではどこにいるのかわからないような目立たない子でした。体があまり丈夫ではなかったので、具合が悪いといっては保健室で寝ていました。勉強は何もしなくてもできたので、もっと勉強していればとてもよくできたんじゃないかなと思いますね。

 小学校の思い出で鮮明に覚えているのは5年生の時、「原爆の子」という映画を見たことです。父の仕事の都合で転校を繰り返し、当時は世田谷区立桜小学校に通っていました。校庭に全校児童が集まり、白い布を貼り合わせたスクリーンで映画を見た後、感想文を書いたの。私は「どうしてこんな戦争が起こったのか、戦争反対」というようなことを書きました。

 すると先生にほめられてね。「一度見ただけの映画でよくこれだけ書けたね」と言って五重丸をつけてもらいました。「こういう考え方をしていいんだな、思ったことを書いて表現したらほめられるんだな」と自信になりました。その先生が戦前と戦後で教育ががらっと変わったことでずいぶん悩んでいたと知ったのは、ずっと後になってからです。

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