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スミレの香り

/195 馳星周 画 田中靖夫

 

「あなたが元鑑識だったという藤井さんかな?」

 男はわたしの前に立った。

「ええ」

「捜査三課の中内田と言います」

 中内田は名刺を出す素振りも見せなかった。

「身内が事件に巻き込まれたとあって、焦る気持ちはわかる。しかし、これ以上、現役のサツカンである柴田を巻き込まないでもらいたい」

 中内田の口調はぞんざいなものに変わった。すでに辞めた後とはいえ、わたしを身内と見なしているのだ。

「事件に巻き込まれたのは柴田の娘なんですよ」

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