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私の記念碑

落語家 桂文珍/2 被災しても芸がある

 1995年1月17日。神戸市灘区の自宅で寝ていた桂文珍を、大きな揺れが襲った。外に出ると、暗闇の中に火の手が上がるのが見えた。自宅は半壊。飼い猫が異様に鳴くので、餌をやろうと表へ出ていた妻の布団は、家具の下敷きになっていた。

 「壊れないもの、奪えないもの、自分の内なるものを大事にせないかんと思い知らされました。私は落語家ですから、芸ですね」。3日後から大阪の劇場で出番があったため、50㏄のバイクで通った。「寒空の下、鼻水つらら状態。でも、劇場へ出てお客さんが笑ってくれたら、こちらが癒やされた。私の方が力をいただいたんです。これはやめられない、ありがたい仕事に就いてるんやなあ、と深く思うようになりました」

 69年の入門後、早々にテレビの人気番組に起用され、売れっ子の道を順調に歩んだ。80年代には電子機器…

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