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「桜を見る会」考

「文書を残す発想がない人物は首相になるべきでない」江川紹子さん

江川紹子さん

 「政治家の人生は、その成し得た結果を歴史という法廷において裁かれる」。2019年末に亡くなった中曽根康弘元首相の言葉だ(自著「自省録―歴史法廷の被告として」から)。この信念から、中曽根氏は自身の膨大な資料を保存し、国会図書館に寄贈した。翻って「桜を見る会」を巡る安倍晋三首相の姿勢はどうだろうか。国会などでの説明は十分とはいえず、さらに招待者の名簿については「廃棄した」と言い、バックアップデータの復元に手を尽くす気配もない。ジャーナリストの江川紹子さんは「文書を残すという発想がない人物は首相になってはいけない」と安倍首相を厳しく批判する。【江畑佳明/統合デジタル取材センター】

 ――安倍首相は招待者の名簿を「廃棄した」としています。

 ◆一連の問題で最も深刻なのは、この「廃棄」に象徴される公文書の扱いだと思います。首相や自民党枠で招待した人たちの名簿の保存期間を1年未満にするなど、政権に都合の悪いことは後からルールを勝手に変える。できるだけ見せないようにしている姿勢が見て取れます。招待者名簿は、せっかくバックアップデータがあったのだから、安倍首相自身が率先して復元するよう指示を出すべきなのに、全くやっていません。「出したくない…

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江畑佳明

大阪府寝屋川市生まれ。1999年入社。山形支局を振り出しに、千葉支局、大阪社会部、東京社会部、夕刊編集部、秋田支局次長を経て、2018年秋から統合デジタル取材センター。興味があるのは政治、憲法、平和、ジェンダー、芸能など。週末は長男の少年野球チームの練習を手伝う。

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