SUNDAY LIBRARY
岡崎 武志・評『ナウシカ考 風の谷の黙示録』『芦川いづみ』ほか
2020/1/14 18:11(最終更新 1/14 18:11)
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今週の新刊
◆『ナウシカ考 風の谷の黙示録』赤坂憲雄・著(岩波書店/税別2200円)
宮崎駿(はやお)監督「風の谷のナウシカ」には原作となるマンガ版がある。赤坂憲雄『ナウシカ考 風の谷の黙示録』はこちらをテキストとして、新たに本作の意味を読み解いた。そこに「宮崎駿という思想の可能性の、ある到達点が秘め隠されている」と考えるからだ。
アニメ版では1980年代のエコロジーブームを背景に、環境保護や生態系をめぐる物語として受容されることが多かった。そのことで、宮崎は独り歩きしたテーマを深刻に思い、追いつめられたという。風の谷の少女もまた……。
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