メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『大江戸趣味風流名物くらべ』吉村武夫・著

静かな情熱をもって老舗の味を訪ねまわる

◆『大江戸趣味風流名物くらべ』吉村武夫・著(平凡社ライブラリー/税別2400円)

 吉村武夫さんという人がいた。綿布団のメーカー「花嫁わた」の3代目社長だった。

 戦後しばらく経(た)った頃、吉村さんは、会社の近所の和菓子店「羽二重団子」のあるじから「維新の頃より明治のはじめ 大江戸趣味風流名物くらべ」と題された一枚の刷物(すりもの)を手渡される。東京の東にあった「庶民的な店や江戸の名残を酌む風流に生きた人」が列挙されていた。まだあったものも、すでにないものも混在し、その数は240。吉村さんは、静かな情熱を持って、記された店名や人名の探索に出た。そうやって訪ねまわった成果が、明治初頭から昭和の末までおよそ100年のあいだの、東京のいぶし銀の風景がぎゅっと詰まったルポルタージュとして世に出されたの…

この記事は有料記事です。

残り554文字(全文923文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型肺炎 中国「感染力強まった」 海外団体旅行禁止

  2. 日本人名のローマ字表記 「名→姓」定着は西洋人コスプレ?

  3. 元NBA選手、コービー・ブライアント氏死亡 ヘリ墜落で

  4. 山形唯一の老舗百貨店「大沼」破産申請へ 従業員200人解雇方針

  5. 平幕の徳勝龍が初優勝 「幕尻」優勝は20年ぶり 千秋楽結びの一番も勝利

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです