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1・17あの日から私は

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阪神大震災25年 災害派遣、市民に浸透 元陸上自衛隊中部方面総監(元陸将) 松島悠佐さん(80)

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松島悠佐さん=内藤絵美撮影
松島悠佐さん=内藤絵美撮影

松島悠佐(ゆうすけ)さん

 震災発生時は近畿・東海など2府19県を担当する陸上自衛隊中部方面隊(兵庫県伊丹市)のトップ。自治体との連携が不十分な中、未曽有の大規模災害派遣を指揮した。

      ◇

 前任地の熊本に比べて阪神間は革新系の強い土地柄で、着任当初から自衛隊に対するアレルギーのようなものを感じていた。まず、あいさつに行っても知事が会ってくれない。自治体に防災訓練への参加を打診しても「戦車や大砲を持ってきて何をするのか」という空気だった。対応相手が顔合わせしたこともない。市民は自衛隊を知らず、自衛隊も被災地を知らない。不幸なことに、そこへ起きたのがあの震災だった。

 当日朝、倒壊した阪急伊丹駅など近傍での救出活動は行えたが、神戸方面へ派遣した班はたどりつけず状況が分からない。県との連絡がつかず、午前10時ごろ、約2時間ぶりにつながった電話で「災害派遣要請と受け止めてよいか」と尋ね、ようやく出動の形が整う始末だった。

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