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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第11部 プロ野球 パ・リーグ/18 合併拒んだダイエー

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産業再生機構を訪れるダイエーの高木社長=東京都千代田区で2004年10月13日、竹内幹撮影
産業再生機構を訪れるダイエーの高木社長=東京都千代田区で2004年10月13日、竹内幹撮影

 2004年当時、千葉ロッテマリーンズの球団代表を務めていた瀬戸山隆三(66)はかつての上司からの電話を何度も受けていた。声の主は福岡ダイエーホークスの親会社である大手スーパー・ダイエーの社長、高木邦夫(75)。「ロッテには売らない。一緒にはならないからな。何があっても貫徹する」

 以前、ダイエー本社、ホークス球団で働いた瀬戸山は、高木にとって勝手知ったる相手だけに本音をぶつけてきた。その頃、プロ野球界は大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併話で紛糾。水面下では、ダイエーとロッテを合併させようという動きがあったのだ。

 近鉄とオリックスの合併構想が表に出たのは、6月13日のこと。その翌日、瀬戸山は東京都内のロッテ本社に呼び出され、重光昭夫オーナー代行(64)と浜本英輔球団社長(83)に会った。重光からこう告げられた。「うちが白馬の騎士となり、プロ野球界の危機を救うため、対応しないといけない」。親会社の経営が厳しいダイエーと合併し、10球団、1リーグ制を目標とする計画だった。西武オーナー・堤義明(85)が精力的に…

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