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多数の犬猫、劣悪飼育どう防ぐ 環境省が自治体向け指針策定へ

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東京都葛飾区の木造アパートの一室で暮らしていた猫たち=佐藤千鶴子さん提供
東京都葛飾区の木造アパートの一室で暮らしていた猫たち=佐藤千鶴子さん提供

 ペットの犬や猫が増えすぎて世話できなくなる「多頭飼育崩壊」が後を絶たない。飼い主の貧困や障害などさまざまな要因が考えられ、環境省は福祉的な支援を促す自治体向けのガイドライン策定に動き出した。

 ●不妊手術資金なく

 「163匹の猫が閉めきられサウナ状態の6畳間にぎっしり。室内はふん尿の臭いがこもり壁が腐っていた」

 2019年8月、東京都葛飾区の木造アパートの一室に踏み込んだボランティア団体「かつしかわんにゃんくらぶ」代表の佐藤千鶴子さん(61)は、凄惨(せいさん)な状況を目の当たりにした。ほとんどが熱中症の状態で痩せ細り、背中が腐って陥没した猫もいたという。佐藤さんらは全てに不妊・去勢手術や治療を施した上で、子猫など約半数を引き取り新しい飼い主に譲渡した。

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