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パラアスリート交差点2020

変化を恐れない 自己ベストから4年=競泳・山田拓朗

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 2019年12月に約3週間、グアム島で合宿をしました。屋外プールだったため、日焼けして真っ黒です(笑い)。普段はスイムとウエートトレーニングを合わせて週7回の練習をしていますが、グアムでは週18回。充実した3週間を過ごすことができました。

 今回はコーチと選手数人の小所帯で、トレーナーは同行しませんでした。過去の合宿では肩、首、腰……など、どこかが痛くなったものですが、今回は意外にもけがなく合宿を終えることができました。疲労がたまると体が硬くなり、泳ぎの動きにも制限が出てきます。今回は普段に比べ、体のケアに倍以上の時間をかけました。

 合宿では、課題にしているドルフィンキックの強化に努めたほか、50メートルプールで競う長水路のレースに対応するための練習に時間を割きました。グアムの練習施設は長水路が2面あります。僕が得意種目にしている50メートル自由形の場合、前半の25メートルまでは、トレーニングに使用するプールが長水路でも短水路でも、内容が変わるとは思いません。しかし、短水路では25メートルを泳いだ後にターンを挟むので、実際のレースとは異なった条件になります。今回は長水路のプールを使った合宿で、トレーニングでは主にレース後半の泳ぎを確認することに努めました。

 19年末に、東京パラリンピックの選考基準となる「派遣標準記録」が発表されました。男子50メートル自由形(運動機能障害S9)の派遣標準記録は26秒13です。19年世界選手権は26秒44、16年リオデジャネイロ大会は26秒79だったので、4年間で0秒66も設定タイムが厳しくなりました。

 自己ベストはリオ大会で銅メダルを取った決勝レースの26秒00なので、決して達成不可能な記録ではありません。しかし、3月の代表選考会の時点でクリアすることは非常に厳しい。海外の競技水準は年々向上しており、日本身体障がい者水泳連盟が定める派遣標準記録も、海外のレベルに準じています。

 あまり派遣標準記録を意識せずに自己ベストを目指し、1次選考の場である選考会で結果を出せるように、日々の練習を頑張っていきたいと思います。(あすは陸上の高桑早生です)(タイトルは自筆)


 Q パラリンピックイヤーになりました。今年の抱負を漢字一文字に込めてください。

 A 「改」です。この漢字には、従来のものを改め、新しいものに変えるという意味があります。リオデジャネイロ・パラリンピックで自己ベストを更新し、4年がたちました。スタートの改善など試行錯誤を繰り返してきましたが、集大成として4年間積み重ねてきたものを形にしたいと思います。

 動きは確実によくなっており、自分が目指す方向に来ています。本番では良い記録が出るのは間違いない、と言い切れるほどの心境です。これまでの改善、改良を基に、東京パラリンピックでは自己ベストを更新してメダルを獲得したいと思います。


 ■人物略歴

山田拓朗(やまだ・たくろう)氏

 兵庫県三田市出身。先天性の障害で左肘から先がない。競泳男子自由形で短距離が専門。パラリンピックには、日本歴代最年少の13歳で臨んだ2004年アテネ大会から4大会連続出場。16年リオデジャネイロ大会は男子50メートル自由形(運動機能障害S9)で銅メダル。NTTドコモ所属。28歳。

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