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「ノザキのコンビーフ」、台形缶と巻き取り鍵を販売終了へ ネットで惜しむ声

新しく発売される「ノザキのコンビーフ」のパッケージ=川商フーズ提供

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現在発売されている台形缶の「ノザキのコンビーフ」=川商フーズ提供

 「ノザキのコンビーフ」を販売する川商フーズ(東京都千代田区)が15日、台形の缶を鍵形の鉄製棒で巻き取りながら開ける独自のコンビーフ缶を今春で終了すると発表した。春以降はアルミ箔(はく)と樹脂フィルムを貼り合わせた容器に変更するという。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

 川商フーズによると、「ノザキのコンビーフ」は終戦直後の1948年に発売。当初は瓶詰だったが、50年に台形の缶詰として発売した。面積が大きい台形の下の方から肉を詰めることで空気を抜き、酸化を防いで保存性を高めるという効果があったといい、海外で流通していた台形缶を日本で初めて採用した。

 その後、88年には通常の丸形の缶詰も発売したが、台形缶詰の人気は高く、約70年同じ形で販売を続けてきたという。今回のパッケージ変更は、これまで台形缶の製造を担ってきたタイの製缶工場のラインが老朽化し、製造廃止を決めたことが理由という。

 新しいパッケージは缶詰を踏襲した台形だが、ふたはシールタイプで指で開封する。賞味期限は缶詰より6カ月長い3年6カ月。内容量は「多すぎる」という顧客意見を踏まえ100グラムから80グラムに変更する。川商フーズ担当者によると、コンビーフの味は踏襲するが脂質分を少し減らすといい「缶よりも少しさっぱりしたと思う方もいるかもしれない」という。

 川商フーズが15日午前10時にツイッターの公式アカウントで発表したところ、1時間で1万回以上リツイートされ、「コンビーフといえばあの形だったのに」「またひとつ、消えゆく昭和」と惜しむ声が寄せられている。担当者は「愛着を感じていただいたお客様に支えられ70年続けてこられた。感無量だ」とコメントした。新パッケージの販売は3月16日から。台形缶は在庫がなくなり次第終了となる。

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