メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

バス運転手、乗客の詐欺被害防ぐ 会話で「振り込め」疑い、駐在所に停車

田川署で森山署長(左端)から感謝状を贈られる中谷さん(右端)。右から3人目が赤村の道村長=峰下喜之撮影

[PR]

 振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、福岡県警田川署は14日、赤村運行のデマンドバス運転手、中谷千佳代さん(58)に感謝状を贈った。村内の乗客との会話から「だまされてお金を下ろしに行く」と気づき、途中の同署赤駐在所(福岡県田川郡赤村)にバスを止めて警察官に引き合わせたという。

 田川署などによると、中谷さんは2019年12月27日午後3時ごろ、自宅に迎えに行った80代女性が乗車後、電話で振り込みを要求されたので農協に行くと話したため、赤駐在所に連れて行った。

 女性は約2時間前、携帯電話に「未納料金が発生している」とのメールを受信。記載の番号に電話して、男の声で「30万円振り込めば、28万5000円は返す。払わないと裁判になる。お金の準備ができたら連絡して」と言われていた。同じ敷地に住む娘らが外出中で相談できず、バスを予約したという。

 赤村は18年4月、60歳以上を対象に乗車1時間前までに希望の乗降場所・時刻を申し込む運賃無料のデマンドバス事業をスタート。署長室であった感謝状贈呈式で、道(みち)広幸村長は「高齢者の足の役割だけでなく、見守りも果たしてくれた」と中谷さんをたたえた。

 「金融機関とコンビニエンスストアによる未然防止はかなりあるが、地域のバス運転手が詐欺を止めたのは極めて異例で、心から感謝します」と森山仁署長。中谷さんは「女性が相談してくれてよかった。日ごろから利用者と話して、気がつくようにしたい」と話した。 【峰下喜之】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 河井案里議員に「裏切られた」 車上運動員紹介の広島県議を任意聴取 広島地検

  2. 首相、施政方針で「台湾」に言及 異例の演説、どよめきと5秒間の拍手も

  3. 日大ラグビー部員を大麻所持容疑で逮捕 部は無期限活動停止に

  4. まさに「雪乞い」 東京五輪の暑さ対策、少雪でピンチ 豪雪の南魚沼

  5. 7カ月乳児が9階から転落死 母親と訪ねた大阪の市営住宅から

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです