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おえびすさん8年10カ月ぶり“大漁” 宮城・気仙沼 津波で流失、海底から引き揚げ

引き揚げられたえびす像=気仙沼市で2020年1月14日午前10時28分、新井敦撮影

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 東日本大震災の津波で流失した宮城県気仙沼市神明崎のえびす像が元の場所近くの海底で見つかり、14日に引き揚げられた。大漁や航海安全を祈願する珍しい立ちえびす像で、長年「おえびすさん」と呼ばれ親しまれていた。8年10カ月ぶりに姿を見せたえびす像に、地元の人たちは「大変ありがたい。将来の希望になる」と喜んでいる。

 えびす像は神明崎の海岸に海を向いて建っていた。1932年に建立された初代が太平洋戦争中の金属類回収令で政府に供出され、88年に2代目が地元の五十鈴神社関係者らの協力で復元された。しかし、震災の津波で姿を消し、その後、ダイバーが海中を捜したものの見つかっていなかった。

 2代目えびす像は高さ約1・5メートル。立ち姿でタイを釣り上げている。神明崎の海岸では震災後、復興工事で、市が浮見堂と遊歩道の整備を進めており、2019年11月、工事中に水深約3メートルの海底で像が発見された。

 地元では2代目が流失した後に再建を望む声が高まり、17年に市内の有志らが3代目の建立委員会を設立。今春の設置を予定していたところに、2代目が見つかった。今後、2代目は神社に置き、3代目は神明崎に建てる予定だという。

 引き揚げ作業は市が工事業者の協力で実施。像は右手に持っていた釣りざおが折れていたが、ほぼ元の姿を保っていた。

 五十鈴神社の神山正志宮司(70)は「地元のシンボルであり、守り神。神社に置いて、いつでも見てもらえるようにしたい」と話した。【新井敦】

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