阪神大震災25年 ふるさとへの恩返し サッカー・ヴィッセル神戸会長 三木谷浩史さん(54)
毎日新聞
2020/1/16 東京夕刊
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阪神大震災当時は日本興業銀行(現みずほ銀行)の行員。生まれ育ったふるさとを襲った震災で、人生が大きく変わった。震災後、消滅の危機に直面したサッカーJ1ヴィッセル神戸の営業譲渡を受けた。
◇
震災が起きた日の朝、同郷の同級生からの電話で震災を知った。「テレビを見ているか。大変なことになっているぞ」と。実はこの日から(ソフトバンクグループ会長兼社長)孫正義さんと海外出張する予定だった。しかし、テレビに倒れた阪神高速が映り、電話も通じない。出張どころじゃないと、取りやめた。翌日、空路で岡山に行き、岡山から陸路で戻る形で神戸に入った。
小中学校の同級生や神戸市に住んでいた母の妹夫婦が亡くなった。死亡届を取るために神戸の街を移動したが、火災の被害でほとんど焼けてしまったところもあった。公民館にはたくさんのご遺体が並んでいた。
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