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演劇

俳優座「雉はじめて鳴く」 緻密な会話で葛藤紡ぐ=評・濱田元子

若井なおみ(左)と深堀啓太朗=森田貢造撮影

 いじめや入試改革など教育現場はかつてないほど大きく揺れている。そんななか俳優座と劇作家の横山拓也がタッグを組んだ第2弾は、まさに学校が舞台。キリキリと切なくも、人間をいとおしむドラマを織り上げている。「インコグニート」に続き、眞鍋卓嗣の演出がさえる。

 家庭に悩みを抱える高校2年の舞原健(深堀啓太朗)と、個別に相談に乗っている担任の浦川麻由(若井なおみ)を軸に物語は展開する。実は37歳で未婚の浦川自身も心におりを抱える。

 何気ない言葉、何気ないふるまいに心情を凝縮させていく緻密な作劇が横山の真骨頂。生徒と教師、生徒同士、教師同士、そして教師と親の間の軋轢(あつれき)や交錯する思惑を、シーンを細かく刻みながら、じわじわとあぶり出す。透けて見えるのは社会が抱えるさまざまな問題だ。

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