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熱狂ゲノム

人間をはじめ全ての生物が持つ遺伝情報「ゲノム」。最先端の研究機関が研究を独占する領域だったが、新技術の登場で医療や食品のほか趣味の世界にまで爆発的に広がろうとしている。この熱狂ぶりはどこに向かい、何をもたらすのか。第1部は自然環境やペットなど身近に迫るゲノム技術の現状を追う。

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熱狂ゲノム

第2部 広がる遺伝子検査/3 出生前に親子鑑定 離婚、中絶…業者「本人の選択」

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ラボで検体からのDNA抽出などの作業を行うスタッフ。手前は解析機器の説明をするキム・キボム社長=東京都足立区のシーディーエヌエー法医学研究所で2019年11月28日午後5時20分、須田桃子撮影
ラボで検体からのDNA抽出などの作業を行うスタッフ。手前は解析機器の説明をするキム・キボム社長=東京都足立区のシーディーエヌエー法医学研究所で2019年11月28日午後5時20分、須田桃子撮影

 東京都足立区のDNA鑑定会社、シーディーエヌエー(seeDNA)法医学研究所。テナントビル内のオフィスに隣接する二つのラボには解析機器が何台も置かれ、白衣姿の従業員が黙々と作業をしていた。

 「順調に進んでいる。明日には結果が出ますね」。筑波大大学院で分子情報医学を学び、医学博士号を持つキム・キボム社長(45)が表示パネルを見て説明した。

 同社の主力事業は、細胞内のDNAに書き込まれている遺伝情報(ゲノム)の特徴を照らし合わせて血縁関係の有無を調べる「親子鑑定」だ。大半は父子関係の鑑定で、子供と父親とされる男性、母親の3者のDNAを解析する。

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