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「冬は午後3時半になると、ビールが欲しくなるんですよ。不思議なもので、これが夏場だと午後6時過ぎ。時計を見てみりゃピタッと当たっている。ビールが欲しいなあと思うのは、ちょうど暮れようとする頃。見事に私はたそがれの男ですね」
磨き込まれたカウンターの一角に落ち着く姿が様になる。それもそのはず。東京・門前仲町にあるこの小料理屋は妻が経営する店である。その昔、美貌のおかみさんに一目ぼれし、通い詰めたとか。
「まあ、そういうデマが飛んでますけどね。通い詰めたってことではないですけど」。あっさり否定された……と思いきや「出会って1カ月で同棲(どうせい)して、2カ月もたたないうちに結婚してましたからね」。いやいや、さらに劇的なのだった。
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