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スミレの香り

/198 馳星周 画 田中靖夫

 柴田が上体を起こした。

「なあ、藤井、本当にわからないんだ。おれはどうしたらいいんだ?」

 柴田は絶望していた。なかんずく、自分自身に絶望しているようだった。

「おまえはサツカンを続けろ。真波はおれが捜す」

「真波はたったひとりの大切な娘なんだ」

 柴田の目尻から涙がこぼれ落ちた。

「おれにとっても大事な大事な姪(めい)っ子だ」

「あいつらが憎い。殺しても殺し足りないほど憎い」

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