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終わらぬ宿題

都市部を襲い、6434人が犠牲となった阪神大震災は17日で25年が経過する。当時、避難所運営や災害に強い街づくりなどさまざまな問題が浮き彫りになったが、今も災害のたびに同様の問題が指摘される。次の災害に備え、残された「宿題」に迫る。

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終わらぬ宿題

阪神大震災25年/中 木造密集、危機意識低く

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阪神大震災で火災が起こった市街地=神戸市長田区で1995年1月18日、本社ヘリから多河寛撮影
阪神大震災で火災が起こった市街地=神戸市長田区で1995年1月18日、本社ヘリから多河寛撮影

 木造住宅密集(木密)地域約70万平方メートルを抱える東京都中野区大和町地区には、幅6メートル前後の中央通りを拡幅する計画がある。

 区職員は「ここに幅16メートルの道路が通る予定だ。災害時の延焼を防止し、迅速な消防活動を可能にする」と説明する。事業は都が行い、2019年9月末時点の用地買収率は約65%。通り沿いに更地が目立つが、完成は当初の予定から6年延び、25年度末にずれ込む見通しだ。

 中央通りから住宅街に入ると、幅3・6メートルほどの狭い道が入り組み、防火性の低い古い木造住宅が目立つ。区は災害時の避難路を確保するため、2路線、計860メートルを優先的に幅6メートルに拡幅する計画を立てる。

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