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「ピークは20代半ば。今後数年が大事」 タイトル挑戦最年少記録に挑む藤井聡太七段インタビュー

将棋の藤井聡太七段=大阪市北区で2019年12月7日、平川義之撮影

 史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太七段(17)。これまで将棋界の記録を数々塗り替えてきたが、2019年は、大阪王将杯王将戦のリーグ最終戦で挑戦権を手にする寸前で、広瀬章人八段(32)に逆転を許して逃した。

 オーソドックスな矢倉戦になったその将棋は、中盤で劣勢になった藤井が広瀬に決め手を与えず、終盤でいったん逆転。将棋会館(東京都渋谷区)の控室は「タイトル挑戦の最年少記録更新ならず」と、あきらめムードが支配していただけに、モニター画面を見ていた師匠の杉本昌隆八段(51)は「どこで逆転? 何をした?」、深浦康市九段(47)は「引きが強い。(強運を)持っているだけでは説明がつかない」と、藤井の強さにあきれた表情を見せた。

 結局、最後に藤井が自玉の逃げ方を間違えて記録更新は20年に持ち越されたが、例年通りの日程であれば、棋聖戦に最後のチャンスを残している。棋聖戦は例年、6月初旬に開幕することから、屋敷伸之九段(47)の持つ最年少記録を何日間か更新する可能性があるのだ。藤井は現在、2次予選決勝まで進出しており、勝てば16人による初の決勝トーナメント入り。あと5連勝で挑戦者の座をつかむことになる。

 藤井にとって20年前半の大きな目標となるが、昨年末に行ったインタビューではそのあたりのことを十分意識しながら新年の抱負を語ってくれた。また4月には高校3年生になるが、進路についても言及した。

 初の王将戦リーグで並み居るトップ棋士と同等以上の力を示した藤井。どこまで強くなるのか、今年も藤井の戦いから目が離せない。【新土居仁昌】

 ――昨年を振り返っての自己評価は?

 藤井 序盤の指し方は以前より改善されたと思うし、中盤の指し方と形勢判断の精度も上がってはきているのかなと思います。タイトル挑戦も、あと1勝のところまで行ったのは初めてだったのでよかった。ただ、王将戦リーグの対戦を通して、一局を通した戦い方、時間配分もそうですし、総合的な部分でトップ棋士の方々と少し差が出てしまったかなと。そうしたところでまだまだ課題があるなと感じました。

 ――昨年、印象に残った将棋は?

 藤井 竜王戦決勝トーナメントでの豊島将之名人との対局です。序盤は比較的うまく指せたと思うんですが、中盤以降、豊島名人との差を感じました。

 ――豊島名人には2017年8月の初対局(棋王戦本戦、千日手指し直し)から4連敗。意識していますか?

 藤井 (笑いながら)結果としては勝っていませんが、今のところは……。一局一局全力を尽くして指すだけかなと思っています。

 ――現在の将棋の勉強法は?

 藤井 普段は将棋ソフトに自分の指した将棋などを入力して、形勢判断が正しかったかどうかを照らし合わせています。

 ――ソフトの使い方では形勢判断が一番重要?

 藤井 そうですね。

 ――試したい戦法をソフトにかけることは?

 藤井 序盤の研究にソフトを使う棋士は多くて、自分も全く使ってないわけではありませんが、結局最後は自分で考えることが必要といいますか、ソフトを使うにしても、ソフトの読み筋や評価値を自分で解釈することが必要なのかなと思っているので、ソフトだけに研究をさせることはないです。

 ――スマートフォンの活用法は?

 藤井 基本的には棋譜中継を見るものだと思っています。後は連絡用。LINE(ライン)はしていないです。スマホは将棋の検討には向かないかなと思いますが、空いた時間に(ソフトと)対局するのにはちょうどいいかなと。割といい勝負に。

 ――負けることもある?

 藤井 そうですね。

 ――後手番では必ず飛車先の歩を突きますが、…

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新土居仁昌

1985年入社。大阪社会部の記者・デスク、和歌山支局長などを経て2015年から大阪学芸部で将棋と囲碁を担当。

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