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パラアスリート交差点2020

やってみる ライバルの成長に危機感=車いすバスケットボール・鳥海連志

車いすバスケットボールの鳥海連志選手が今年の抱負を込めた漢字「異」=東京都千代田区で2020年1月14日

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 タイで行われたアジア・オセアニア選手権(2019年11月29日~12月7日)は4位に終わりました。優勝して8月に開幕する東京パラリンピックに流れを引き寄せることを思い描いていただけに、率直に危機的状況だと感じています。

 他国の成長も実感しました。15年大会の3位決定戦でリオデジャネイロ・パラリンピック出場権を争った韓国(結果は80―56で日本の勝利)は、今大会で準優勝しました。以前なら車いすの操作やシュートといった基本技術は日本の選手の方が高く、相手のエース格の選手を止めていれば勝てた試合が多かったように感じます。今大会では(韓国の)技術的なレベルの高さを思い知りました。東京パラリンピックまでに、どれだけ練習の量をこなし、質も高めていくか。それを突き詰めていくことしか飛躍への道は残されていないと思います。

 新年のあいさつをすると、いろいろな人に「大事な年だね」と声をかけられます。僕だけじゃなくて周囲の人々の関心も東京パラリンピックに向いていると感じるので、うれしいです。6日に発表された東京パラリンピックの公式ポスターでは、写真家で映画監督の蜷川実花さんが僕をモデルにした作品を手がけてくれました。蜷川さんにお会いしたのは初めてでしたが、気さくに話しかけてくれて、ポスター用の撮影は楽しく進みました。僕や競技が注目されることについては、「東京パラリンピックに向け、一緒に盛り上がれる」と受け止めています。

 パラリンピックが近づいている、という実感は初出場したリオの時よりも強いです。当時の僕は高校生で、他の日本代表選手やスタッフの皆さんは「東京に向けて成長してほしい」とサポートしてくれました。リオ代表に選出されたときは驚きしかなく、実感が湧かなかったというのが正直なところです。

 ただ、今は違います。リオに出場させてもらって次の東京に出られないというのは、あり得ないこと。リオが終わってからずっと東京を意識してきました。僕にとって東京パラリンピックは「出たい」ではなくて「出ないといけない」ものです。=原則隔月掲載(タイトルは自筆)


 Q パラリンピックイヤーになりました。今年の抱負を漢字1文字に込めてください。

 A 「異」です。異には「オンリーワン」という意味もあると思っています。東京パラリンピックでも自分にしかできないプレーを見せて、会場の皆さんを楽しませることができればいいですね。

 自国開催の東京パラリンピックでは、家族や友人に自分のプレーを生で見てもらえる機会が多くなると思います。

 年末年始は1週間ほど、長崎の実家で過ごしました。今回は家族との時間を多く過ごそうと考えていたので、両親や兄、妹と一緒に買い物に出かけました。


 ■人物略歴

鳥海連志(ちょうかい・れんし)さん

 長崎市出身。手や脚に先天性の障害があり、3歳で両膝下を切断。中学1年で車いすバスケットボールを始め、高校1年で日本代表入りした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック代表。17年のU23(23歳以下)世界選手権でベスト5(優秀選手)に選ばれた。WOWOW所属。20歳。

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