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号外GDP年6.3%減 5四半期ぶりマイナス 消費増税響く
ストーリー

戦死した父の愛を実感(その2止) 戦死の父、生きた証し

戦時中に使われた壕(右側)の前に立ち、父の三角定規に語りかける山口紀子さん=沖縄県糸満市新垣で2019年9月28日、大西達也撮影

 

 ◆沖縄の壕、見つかった遺品

我が子抱けず無念

 台風の合間を縫うように青空が広がっていた。太平洋戦争中、砲弾が激しく飛び交い「木もない廃虚になった」という沖縄県糸満市新垣(あらかき)地区。2019年9月28日、奈良市からやって来た山口紀子さん(74)は車を降りると、木々やシダ植物がうっそうと茂る森に分け入った。数メートル先に戦時中に使われた壕(ごう)が見えた。

 「お父さん、来たよ。あなたの娘だよ。74年ぶりに大好きなお酒飲む?」。山口さんは壕の前で奈良から持って来た地酒の小瓶を取り出し、地面にしみ込ませるように酒を振りまいた。沖縄戦で亡くなった陸軍兵士だった小西幸一さん(当時27歳)の長女は、新調した黒のワンピースに身を包んでいた。亡き父に最大限の敬意を示そうという気持ちからだった。父をしのび、深い祈りをささげた。そして慈しむように地面に手を当てた。

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