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磯田道史・評 『日本人の病気と食の歴史 長寿大国が歩んだ苦難の道』=奥田昌子・著

 (ベスト新書・990円)

 日本は1億2000万という大きな人口で「健康長寿」の大国になっている。大陸からの流入と混血で成り立ったとはいえ、島国だから遺伝子や体質に独自性もある。本土の日本人でも12%ほどは「縄文人」由来の列島内の独自性の高い遺伝子があり、沖縄やアイヌはこの割合がもっと高い。したがって、我々が自分の健康を考えようとすれば、日本列島人の「体質史」を知っておく必要がある。体質の獲得には、その集団が何を食べてきたかが決定的に重要である。長期にわたって、日本の人々が何を食べ、どんな死に方をして、いかなる体質に変化していったか。日本人の食物史、体質形成史をみておかねば、我々の健康法も危ういものとなる。

 通常、歴史は歴史家が書くが、この本は健康を研究する産業医が書いている。独特な体質をもって、この国に生きていく人々の「養生」の基本を、医師が歴史的に説いた本を紹介したい。

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