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アートの扉

ムンカーチ・ミハーイ 「フランツ・リストの肖像」 芸術家が育んだ友情

1886年、油彩/カンヴァス、縦130・5センチ、横 99・5センチ、ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー

 ハンガリー生まれのピアニストで作曲家のフランツ・リスト(1811~86年)といえば、演奏会で女性たちを失神させたというモテ男伝説がある。画家、ムンカーチ・ミハーイが描いた、亡くなる4カ月前のリストにはその痕跡が見られるだろうか。

 注目したいのは、光の使い方。背景、衣服、ピアノは暗い色を用いることで、自然と頭部、手、鍵盤といった局所に視線が集まる。

 顔の左半分には影がかかっており、老芸術家の威厳が強調される。左手は鍵盤に、右手は右膝に軽く置かれていて、若い頃に描かれた肖像画と比べるとどっしりとした体形ながら、指は細く長い。ピアニストにもかかわらず、右手小指の爪が伸びているのがやや気になるが、この爪が画面の中でもひときわ明るいことを考えると、超絶技巧を繰り出した「天才の手」を象徴的に表すために画家が凝らした工夫なのかもしれない。画面から見てと…

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