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この国はどこへ これだけは言いたい 司法の弱さが日本の弱点 弁護士・久保利英明さん・75歳 ゴーン事件に思う

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インタビューに答える久保利英明弁護士=東京都千代田区で、内藤絵美撮影
インタビューに答える久保利英明弁護士=東京都千代田区で、内藤絵美撮影

 開口一番始まったのは、金融商品取引法違反などで起訴され、保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告(65)についてだった。「正義」に反すると思えば、総会屋から国家までひるまず相手にし、「戦う弁護士」として知られる久保利英明さん(75)。その目にいら立ちが浮かぶ。

 「ゴーン被告は『私は日本の不当な政治的迫害から逃れたのだ』と言うが、自分を正当化するための強弁だ。違法な海外逃亡など論外です。ただ、日本人はゴーン被告の悪口ばかり言っている場合なのでしょうか。日本の司法は人権が侵害されても頼りにならないという現実に気づかないといけない」

 弁護士として活動し、今年でちょうど50年になる。企業を食い物にしてきた総会屋を一掃しようと奮闘し、東京電力福島第1原発事故を巡る損害賠償請求訴訟では農家側の代理人として東電と戦った。長い弁護士活動の中でこだわり、問題視してきたのは、日本の司法が人権擁護の機能をきちんと果たしていないということだ。容疑者の取り調べで弁護士の立ち会いを認めないのが、その一つ。くしくもゴーン被告が世界に向けて展開してい…

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