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記者たちの記憶・阪神大震災25年

阪神大震災が1月17日で発生から25年の節目を迎える。毎日新聞では記者が全国から集結、長期にわたり取材に当たった。東日本大震災が起きるまで、国内では戦後最大だった自然災害から四半世紀を経て、記者が当時を振り返る。

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記者たちの記憶・阪神大震災25年

「遺構」の我が家

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阪神大震災で被災した北岡記者の自宅(写真右の建物)。左からもたれかかっているのは崩れた隣家の2階部分=神戸市須磨区で1995年1月28日撮影
阪神大震災で被災した北岡記者の自宅(写真右の建物)。左からもたれかかっているのは崩れた隣家の2階部分=神戸市須磨区で1995年1月28日撮影

 神戸市の、須磨海水浴場に近い一角に、きれいな家並みと不釣り合いな木造の一軒家がある。震度7の揺れでほとんどの住宅が倒壊した中、生き残った我が家だ。

 昔風に言えば建坪20坪(約66平方メートル)。両親がこの家を買い、家族で移り住んだのは私が高校1年生だった1975(昭和50)年の夏。聞けば昭和20年代の築だという。

 周りを2階建てに囲まれた平屋で、母が「うちも2階を増築すれば」と言うのを「ご近所に日が当たらなくなるからこのままでいい」と父が制した。その一言で運命が決まった。

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