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女の気持ち

じゃあ、いくよ 群馬県藤岡市・野口洋子(主婦・70歳)

 夫が亡くなって5カ月ほど過ぎた年明け、初めて夫の夢を見た。

 私は運転が下手なので市外への用事はいつも夫の運転だったが、夢の中でも夫が、夫の車を運転していた。この辺りにはないような広い交差点で夫は車から降り、「じゃあ、行くよ」と去っていった。置いていかれてしまった、という感じと、この車でも運転していけるな、という二つの感覚で目が覚めた。短い夢だった。

 急な病気であっという間に亡くなってしまい、残した言葉もない夫が「じゃあ、逝くよ」と軽く言いに来たのかな。お嫁さんにその話をすると、「私はお義父(とう)さんの夢、よく見ます」とのこと。若い人のほうへ行っていたのか、と納得。夫が逝ったころは心細さばかりだったのに、たとえ夢でも自分で運転していけると思ったのは、周りの方たちの優しさや気遣いで寂しさが薄れてきたからだろう。

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