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中国系集団「Tick」の犯行か 三菱電機にサイバー攻撃 8000人分情報流出

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三菱電機本社が入るビル=東京都千代田区で2019年8月、道永竜命撮影
三菱電機本社が入るビル=東京都千代田区で2019年8月、道永竜命撮影

 三菱電機は20日、同社のパソコンやサーバーがサイバー攻撃を受け、社員ら約8000人分の個人情報や機密情報が外部流出した可能性があると発表した。攻撃元は特定できていないが、政府関係者によると、中国系のサイバー攻撃集団「Tick(ティック)」から攻撃された可能性がある。

 同社によると、流出した可能性があるのはデータ量で最大約200メガバイトに上り、1987人分の採用応募者情報や4566人分の社員情報、1569人分の退職者情報など。取引先である防衛省や原子力規制委員会、内閣府などの政府機関や電力、通信会社などとのやり取りや取引の見積書も含まれるが、機密性の高い情報は不正アクセスを受けたネットワークとは別になっているという。同社は同日、「関係者に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわびする」とする談話を発表。情報流出した可能性のある対象者に「おわびの文書」の発送を開始した。

 「ティック」は機密情報を盗む組織として知られているが、同社は「防衛・電力・鉄道などの機密性の高い情報は流出していない」と説明。菅義偉官房長官も同日の記者会見で、「防衛装備品や電力関係などの機微な情報の流出がないことは確認済みだと報告を受けている」と述べ、経済産業省や内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)で動向を注視する考えを示した。

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