昭和初期建築の高島屋東別館がホテルに インバウンドにらみ歴史的建造物転用続く
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歴史的建造物を改装し、ホテルに転用するケースが関西で相次いでいる。大阪や京都では、2025年の大阪・関西万博に向けて訪日外国人(インバウンド)がさらに増えることが見込まれる。外国人に好まれる当時の意匠を残した建造物で、旺盛な宿泊需要に応える。
昭和初期の建築様式を残した高島屋東別館(大阪市浪速区)を改装して入居したホテル「シタディーンなんば大阪」が18日、開業した。アールデコ調の華やかな建物と大阪・ミナミの黒門市場に近い立地を集客に生かす。
地上9階建ての建物は、百貨店の松坂屋として1937年に完成し、68年に高島屋の別館となった。外壁の11連のアーチや大理石をふんだんに使ったエレベーターホールなど華麗な装飾が特徴で、国の登録有形文化財になっている。20日の式典で高島屋の村田善郎社長は「ホテル側が建物を高く評価してくれた。街のランドマークとしてしっかり運営したい」と話した。
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