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私の記念碑

落語家 桂文珍/3 違和感が昇華した鉄板

 兵庫県丹波篠山市の農家に生まれた桂文珍は、3世代家族で育った。「大人の顔色を見てる、イヤな子どもでしたね(笑い)」。例えば嫁しゅうとめ間に、ちょっとした緊張が走る。するとすかさず母と祖母それぞれが笑ってくれそうなことを考え、実行した。「なんか面白いこと言うたら、難しい顔してる大人も笑って和む。それが好きやった」。小学校では「クラスの一番勉強できるやつと一番の暴れん坊、両方と親友で、触媒になるような子」だった。「営業マンぴったり」と自己分析する人間観察眼は、当然、芸に生かされている。

 「ぎょうさん人座ってはるなあ。ネタになるんちゃうかな」。入門から10年ほどたったある日、混雑する病院の待合室で違和感を覚えた。「笑いが生まれるのは違和感を感じる時なんです」。「病院に来られる間は元気」という違和感が昇華したのが文珍「鉄板」の一席、「老婆の休日」だ。病院に連日やってくる、おちゃめなおばあちゃんたちが繰り広げる掛け合いは、客層を問わず爆笑を巻き起こす。

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