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漆黒を照らす

/89 変わる韓国、停滞する日本 見切りつけ可能性選択 /大阪

保革対立が韓国社会の大きな問題になっている。反文政権集会で気勢を上げる保守派の人々。この日は数十万人が集まった=ソウルで2019年10月、筆者撮影

 7年前に韓国から大阪に来た知人のキムさんが、妻の出産予定を機に日本から引き揚げることを決めた。夫妻は30代半ば。2人とも日本の会社に勤め、日本定住も考えていた。「韓国に一時帰国するたびにどんどん変化していて戸惑うほどです。一方、日本は、7年前とほとんど同じままですね」とキムさんは言う。

 確かに韓国社会の変化のスピードは速い。1人当たりの国民総生産(GNP)は、2018年に日本は3万9304米ドル、韓国は3万3320米ドル(IMF統計)。00年に約3倍もあった開きは15%程度に縮まった。韓国に行っても、消費生活や社会インフラの水準に差をほとんど感じない。

 ITの普及と活用は日本より先を行っている。役所、銀行、買い物などで必要な日常の書類のやり取りはほぼすべてインターネット経由で済む。印鑑はほとんど使わなくなった。買い物や食事もカードかスマートフォンで決済ができ、現金に触ることの方がまれだ。

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