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日本文化をハザマで考える

第18回 ローレンスや三島の太陽に対する崇拝心は、暗闇の中に発生した

D・H・ローレンス

 テラスで目を閉じて、アフリカの海岸に向かって日光浴をしていると、英国の小説家、D.H.ローレンスと彼の短編「太陽」について考えが及んだ。ローレンスは生涯を通じて、官能性と日光との関係にひかれていた。1920年代を通して地中海、オーストラリア、メキシコ、そして地中海へと長旅に出かけた。彼が英国北部の炭鉱の町で、鉱夫の息子として育ったことを知らなければ、それが理解できないかもしれない。

 太陽を追いかけ、人生のエッセンスを魂の隅々まで体験したいという欲望は、文学で失敗したら父同様、寒くて暗い坑道での人生に陥ってしまうかもしれないとの本能的な恐れからきていた。彼の父の、今にも爆発しそうな、苦悩を伴うフラストレーションは、「息子と恋人」で、彼の父親が怒ってポークパイを投げるという病的なシーンに描かれている。「僕たちが食べる物まで無駄にしやがって!」。ローレンスの中の別の自分が父親に対…

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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