メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スミレの香り

/202 馳星周 画 田中靖夫

「こう見えてもジムに通ってるんだ。なんとかなるだろう」

 津田が言った。もうひとりの男も同行するつもりのようだ。わたしは肩をすくめてカムイの後を追った。革靴で山を登ろうとするなど愚の骨頂だが、わたしに公安警察官を止める権利はない。

 森の中に入ると、すぐに勾配が急になった。カムイはときおり、足を止めて周辺の匂いを確かめる。

 細い道は山肌をジグザグに縫うようにして山頂へ続いているようだった。

この記事は有料記事です。

残り636文字(全文830文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 3分でわかる政治の基礎知識 京都市がホテル新規開業「お断り宣言」 オーバーツーリズム

  2. 東大大学院特任准教授が中国人差別ツイート 大学謝罪、企業は寄付停止表明も本人は反論

  3. 「いちごさん」親苗盗まれる 佐賀県の新ブランドイチゴ

  4. 大阪女児誘拐 容疑者は「せつじろう」 ハンドルネームでやりとり

  5. 野党のシュレッダー視察を内閣府拒否 「官房長の判断でだめと決まった」と押し切る

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです