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私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

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 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 結婚式当日に新郎がいなくなる。現実にはめったに起こらないことだが、ドラマでは意外とよく起こる。たとえば、恋愛ドラマの金字塔「ロングバケーション」(フジテレビ系、1996年)や、近いところでは「忘却のサチコ」(テレビ東京系、2018年)が思い浮かぶ。そして、こうしたドラマで傷ついたヒロインの心を癒やすのは、転がり込んだ先の住人だったり、美食だったりして、なぜか家族ではなかった。

 今年も新春から、結婚式当日に新郎に逃げられたヒロインがいた。1月5日放送の「あしたの家族」(TBS系)だ。ホームドラマの代名詞ともいえる石井ふく子プロデューサーの新作だけあって、家族の物語である。

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