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アニマルクライシス

雑種フグ、毒判別の脅威

上からショウサイフグ、種類不明の「雑種フグ」、ゴマフグ。模様やヒレの形などが微妙に異なる=高橋洋・水産大学校准教授提供

 <くらしナビ・環境>

 地球温暖化などによる海水温の上昇の影響でフグの生息域が北へ拡大し、異なる種のフグが大規模に交雑している実態が明らかになってきた。日本を代表する高級食材である一方、肝臓などに猛毒を持つフグに何が起きているのか。【五十嵐和大】

 ●種類別に食用部位

 日本近海に生息するフグはおよそ40種とされ、その多くが肝臓などに猛毒のテトロドトキシンを持つ。種類によって有毒部位が異なるため、厚生労働省はこのうちトラフグなど22種について、食品衛生法に基づき、毒を取り除けば食べてもよい部位を定めるとともに、外見で種類を判別できないフグの流通を禁じている。判別できなければ、確実に毒を除去できない可能性があるからだ。

 長崎大などは2011~13年に、トラフグの漁場である遠州灘や九州西岸の天草灘で採取したフグを調査し、トラフグとマフグ、ゴマフグ、シマフグが交雑していることなどを確かめた。高谷智裕・長崎大教授(食品衛生学)は「雑種フグの報告自体は昔からあったが形態だけでは断定できなかった。DNAを調べることではっきりと確認できるようになった。日本近海のどこにでも雑種フグが生息する可能性がある」と指摘する。

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