「地方移住の若者応援」 首相演説、やや背伸び 島根で起業…実は帰京

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衆院本会議で施政方針演説を行う安倍晋三首相=国会内で2020年1月20日、佐々木順一撮影
衆院本会議で施政方針演説を行う安倍晋三首相=国会内で2020年1月20日、佐々木順一撮影

 安倍晋三首相が20日の施政方針演説で、島根県江津市が若者の起業を促した結果転入し、地方創生の成功例として実名で紹介した男性が県外に転居していたことが判明した。同市によると、2019年12月に男性から「東京に帰る」とあいさつがあり、演説当日には首相の演説で取り上げられるらしいとの趣旨の報告と共に「東京に戻った」との連絡があったという。

 同市によると、男性はパクチー栽培のため17年ごろに東京都内から江津市に移住し、農業生産法人を別の男性と共同で起こした。北村誠吾地方創生担当相は21日の記者会見で、男性は「個人的な事情」で同市を離れたと説明した。

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