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「ホテル」「など」連発 首相は開き直った 「ご飯論法」上西教授と聞いた代表質問

衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の代表質問に答える安倍晋三首相=国会内で2020年1月22日午後1時38分、川田雅浩撮影

 22日の衆院本会議は、安倍晋三首相に野党が、首相主催の「桜を見る会」やカジノを含む統合型リゾート(IR)の汚職事件について問いただす場となった。閣僚や官僚の答弁の論点ずらしやごまかしを「ご飯論法」と名付け、政府・与野党が繰り広げる論戦の動画を駅前や繁華街で放映する「国会パブリックビューイング(PV)」活動を展開している法政大の上西充子教授(労働問題)に首相答弁を解説してもらった。【大場伸也】

 午後1時、代表質問が始まった。上西氏と記者は法政大の上西研究室で、パソコンに映し出された衆院のインターネット中継を見つめる。最初に質問に立ったのは立憲民主党の枝野幸男代表。枝野氏は、質問時間の多くを桜を見る会の問題にあてた。

 まずは前夜祭を巡り、枝野氏は5000円の会費は安すぎると指摘し、「差額を首相の後援会等が補塡(ほてん)していれば買収となり、公職選挙法違反だ。(会場の)ホテルには発注者から求めがあれば明細書発行に応じる義務がある。やましいことがないなら、明細書を入手して開示することで、簡単に疑いを晴らすことができる」と、首相に開示を求めた。

 さらに、翌日の桜を見る会について「バス17台、約800人の地元の支持者が招待され、無料で飲食の提供を受けた。桜を見る会は、後援会の不特定多数に呼びかけて参加者を募ることができるものなのですか。このようなことは、公職選挙法違反の買収と実質的に何が違うのですか」と追及。反社会的勢力とみられる参加者がいた疑惑や、内閣府が野党からの資料請求の1時間後に昨年分の招待者名簿を廃棄した問題などについて首相の説明を求めた。

 枝野氏が約35分の代表質問を終えると、首相が答弁に立った。「夕食会についておたずねがありました」。枝野氏に比べて声が小さく、早口で、聞こえにくい。上西氏も「声に張りがないですね」とポツリ。

 やがて、前夜祭の説明が始まったが「価格についてはホテル側が設定し、ホテル側においてサービスが提供され……明細書については、ホテル側としては営業の秘密に関わることから資料提供には応じかね……夕食会の費用はホテル側との合意に基づき……」と、やたらと「ホテル側」が耳に入ってくる。

 議場が騒然として、答弁がよく聞き取れず、大島理森議長が「静粛に」と声をかけたが、その後も「ホテル側に渡すという形でホテル側への支払いが……」と、「ホテル側」が続く。ホテルが明細書の公開に応じないという。上西氏も声を上げて笑い、「何回言うんだろう。よっぽどホテルのせいにしたいんですね」とあきれた。

 次に桜を見る会の推薦者について、首相は「各界において功績・功労のあった方々などを幅広く招待し……」と説明を始めた。上西氏は「出た。<など>が」と身を乗り出す。

 首相は「私の事務所においては、内閣官房からの依頼に基づき、後援会の関係者を含め、地域で活躍されているなど、桜を見る会への参加にふさわしいと思われる方をはじめ幅広く参加希望者を募り、推薦を行ってきた。招待者は提出された推薦者につき、最終的に内閣官房および内閣府においてとりまとめを行っている」と説明した。

 上西氏は険しい表情になり、「これ、<ご飯論法>から開き直りましたね」と指摘した。

 「ご飯論法」…

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