「この世界の片隅に」新作 すずとリンの会話が表す「家制度」「貧困」

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「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で主人公すず(左)とリンが遊郭の路上で会話する場面©2019こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で主人公すず(左)とリンが遊郭の路上で会話する場面©2019こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 戦前・戦中の市井の人々の日常生活をつむいだ大ヒットアニメ「この世界の片隅に」に新たなエピソードを加えた新作「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が上映中だ。新作では広島から18歳で呉に嫁いだ主人公・すずと呉の遊郭で働く女性・リンとの交流が描かれ、「前作とは全く違った印象」などとSNS上でも話題となっている。歴史学者の一ノ瀬俊也・埼玉大教授(日本近現代史)はこの2人が会話するシーンについて「家制度がはらむ問題や貧困を非常にうまく表現している」と話す。どういう意味だろうか。詳しく聞いてみた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

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