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詩の橋を渡って

真っすぐに届く声=和合亮一(詩人)

なくして、はじめて

知ることが、ひとに始まるなら。

平和のためには、戦いの物語が

幸せになるためには、不幸せの

物語がもっと、要るのだろうか。

 新年から声が真っすぐに届けられてくる詩集と出会った。宮尾節子『女に聞け』(響文社)。二〇一四年にSNS上にて「明日戦争がはじまる」という詩を発表して各種メディアにて話題になった詩人である。その詩の検索ヒット数は一二〇〇万件。本詩集は「キャンプファイヤー・クラウドファンディング」(宮尾節子 明日の詩集出版プロジェクト)にて製作代が集まり、刊行の運びとなった。帯には「血と乳と涙をうたう!」とある。

 日頃からSNS上の宮尾の言葉に惹(ひ)かれてきた方たちを中心とした出資があった。新しい時代の活動の方法自体が詩人により提示されたといえるだろう。年明けからイランとアメリカの関係がもたらした緊張感、そのさなかのイランによる民間航空機への誤爆など、混迷とやるせなさを世界全体が抱えこんだばかりの時に、もたれかからない言葉と思想で生きるという詩人の生のメッセージが束のようになって投げ込まれてくる感じを受…

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