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舞踊 ノイズム「ダブルビル」 研ぎ澄まされた身体制御=評・斉藤希史子

森優貴「ファルベン」より。最奥が井関佐和子=写真家・篠山紀信撮影

 存続の危機を越えた新潟市の舞踊団ノイズムの再出発は、新作のダブルビル(2本立て)。ゲスト振付家・森優貴の「ファルベン」と、芸術監督・金森穣による「シネマトダンス―3つの小品」である。

 両作を通じて特筆すべきは、副芸術監督・井関佐和子の研ぎ澄まされた身体制御と存在感だ。映像を使った金森作品では、3部作の中心となる「夏の名残のバラ」を山田勇気と踊った。

 幕に大写しとなる、楽屋で化粧中の井関。深紅の衣装をまとって舞台袖に向かう背中を、ビデオカメラが追いかける。幕が上がると上手には、いま楽屋を出たかのように立つ井関。下手でカメラを構えていた山田が走ると、背後のスクリーンで井関がみるみる拡大し、観客は彼が「現在」を映していることを知る。生身と影、またその影と、3人の井関が並ぶ瞬間も。己の目とカメラの複眼で見る舞台はトリッキーだ。ぶれず、対象を外さず、…

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