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記者たちの記憶・阪神大震災25年

阪神大震災が1月17日で発生から25年の節目を迎える。毎日新聞では記者が全国から集結、長期にわたり取材に当たった。東日本大震災が起きるまで、国内では戦後最大だった自然災害から四半世紀を経て、記者が当時を振り返る。

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記者たちの記憶・阪神大震災25年

「忘れない」ために

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神戸市立西市民病院は5階部分が押し潰され、けが人を救出する作業が続いた=神戸市長田区で1995年1月17日午後0時15分、本社ヘリから
神戸市立西市民病院は5階部分が押し潰され、けが人を救出する作業が続いた=神戸市長田区で1995年1月17日午後0時15分、本社ヘリから

 夕日が長い影を落とす冬の神戸。湊川神社前から延びる県道を西へ向かう。25年前のあの日、がれきやガラス片をよけながら同じ道をひたすら歩いた。

 前夜から宿直勤務に就き、神戸支局で震災に遭った。想像したこともない揺れにたたき起こされた後、神戸海洋気象台(現神戸地方気象台)や、5階部分が揺れで潰れた西市民病院で、右往左往しながら取材を続けた。

 いま、神戸の町並みに震災の傷痕を探すことは難しい。駅前は再開発され、更地にはマンションが建った。足を止めても当時の光景とうまく重ならない。路面に亀裂が入り、回り道した交差点はどこだったか。半壊した自宅前で、七輪で焼いた餅をすすめてくれたおばちゃんはどこに座っていたのか。

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