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ボーン・上田記念国際記者賞受賞、核や国際問題への取材が豊富な会川晴之・専門編集委員のコラム

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武漢で「万家宴」の怪=坂東賢治

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坂東賢治専門編集委員
坂東賢治専門編集委員

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 2002年から03年にかけ、中国から世界に広がった重症急性呼吸器症候群「SARS」の流行では中国政府から世界保健機関(WHO)への報告が3カ月も遅れ、世界的な批判を浴びた。

 感染拡大より社会治安への影響を重視した情報統制が問題化し、当時の北京市長や衛生相が引責辞任した。武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎への対応に教訓は生かされたのか。

 最初に原因不明の患者が発見されたのが昨年12月8日。同31日にはWHOに報告されているからSARSよりは対応が早かった。約1カ月でウイルスの遺伝子配列を特定し、公表したことは世界的にも評価されているようだ。

 だが、首をかしげざるをえないのは…

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