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記者の目

社会に根を張るホームレス差別 まず当事者の叫び聞いて=遠藤拓(社会部とうきょう支局)

台風19号の猛威にさらされ、ホームレス当事者の小屋はほとんどが流されてしまった=川崎市の多摩川河川敷で2019年11月17日、遠藤拓撮影

 何となく沈静化したように見えるが、決して解決したわけではない。昨秋の台風19号上陸を前に、東京都台東区が避難所を訪れたホームレスの男性の受け入れを拒んだ問題のことだ。区は陳謝し、当事者を支援する団体と再発防止策について話し合っている。それ自体は前進だろう。だが、この社会に根強く残るホームレス当事者への差別を解消しない限り、同様の受け入れ拒否はまたどこで起こっても不思議ではない。

 発端は、台風19号が接近していた昨年10月12日。台東区が、避難所になった区立小学校を訪れたホームレス当事者たちの受け入れを「区内に住所がない」との理由で拒否したことだ。3日後の参院予算委員会で、安倍晋三首相が「避難所では避難した全ての被災者を適切に受け入れることが望ましい」と発言すると、区はその日のうちに服部征夫区長名で「対応が不十分だった」と不手際を認めるコメントを発表した。

 昨年12月には、今後の水害時は、当事者を帰宅困難者の一時滞在施設で受け入れる方針を打ち出し、支援団体と今後の方策を話し合った。

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