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こんぴらさん名物「石段かご」26日に終了 担ぎ手高齢化「苦渋の決断」

お客さんを乗せた「石段かご」を担ぐ杉本さん(左)と宮野さん=香川県琴平町の金刀比羅宮参道の石段で、喜田奈那撮影

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 香川県琴平町の金刀比羅宮で、参拝客をかごに乗せて石段を上り下りする「石段かご」が、26日を最後に営業を終える。石段かごを営む田中武彦さん(72)は「担ぎ手が高齢化し、新たな人手も確保できなくなった。廃業は苦渋の決断」と悔しさをにじませる。かごは今後、イベントなどに貸し出し、活用していくという。

 1970年ごろに3業者が合併し、以降は田中さんのみが営業している。その後、客数の減少により約3年間休業したが、瀬戸大橋の開通を前に「地域を盛り上げよう」と83年に復活させた。参道入り口から本宮までの785段のうち、365段目の大門までを往復し、料金は6800円。こんぴらさんを参拝する高齢者らの足となって支え続けてきた。

 全盛期に約20人いた担ぎ手は現在、杉本文親さん(69)と宮野隆弘さん(49)の2人のみとなった。かごの重さだけで約20キロあり、田中さんは「想像以上の重労働に1日持たなかった担ぎ手もいる」と苦笑いする。宮野さんは「かごがなくなるのは寂しいが、最後の日まで楽しく笑顔で階段を上りたい」と話す。

 かごは4月に長野県の神社の祭事へ貸し出すことが決まっており、今後もイベントなどで活用していく。また、参道近くの旅館琴参閣では、ロビーに展示することも検討している。琴参閣従業員の大西満幸さん(72)は「石段かごはこんぴらさんの名物。多くの人に知ってもらい、何らかの形で残していきたい」と話す。【喜田奈那】

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