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第74回毎日映画コンクール 選考委員に聞く

映画映像研究者、佐伯知紀さん

 作品部門の2次選考では、映画と深い関わりを持つ5人の選考委員が熱心な議論を交わし、日本映画大賞と、次点の日本映画優秀賞を選出した。各選考委員に話を聞いた。(50音順)

映画映像研究者 佐伯知紀さん

 原作を読んでいた「蜜蜂と遠雷」は、どう映画化するのか想像できなかったが、人物をうまく描き分け、迫真の演奏場面はもちろん、余韻の残る青春映画としてしっかり仕上げていた点に感銘を受けた。石川慶監督はポーランドの映画大学で演出を学び、前作「愚行録」に続き、同窓のピオトル・ニエミイスキをカメラマンに起用した。フランスや米国ではなく、東欧に学んだ経験は今後の国際的な活躍にも生きるだろう。彼はこれが長編映画2作目。メジャー系の映画に若手を抜てきしたことも意義深い。

 「新聞記者」については、社会的、時事的な主題をリスクを承知のうえで作品化し、なおかつヒットさせたことに敬意を表したい。「社会批評・社会批判」は日本映画史を流れる一つの底流である。その伝統を時代に即してくみ上げ、はっきりと示してくれた。将来、この作品を見直した時に「現代(いま)」がどういう時代に見えるのか、興味深い。時代の刻印になる作品だろう。

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