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カンテレの岩井志麻子氏ヘイト発言は放送倫理違反 BPOが意見書

放送倫理・番組向上機構(BPO)が入居する千代田放送会館=東京都千代田区紀尾井町で2019年12月20日、吉岡宏二撮影

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 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・神田安積弁護士)は24日、関西テレビ(大阪市)が2019年のバラエティー番組「胸いっぱいサミット!」で作家の岩井志麻子氏による「韓国って、『手首切るブス』みたいなもん」とのヘイト発言と受け取られかねないコメントを編集せずに放送した問題について、「放送倫理に違反するものだった」とする意見書を発表した。

 問題となったのは19年4月6日と5月18日放送分。日韓関係について出演者が議論する中、岩井氏は5月の放送で韓国の姿勢を「『手首切るブス』というふうに考えておけば、だいたい片付く」などと発言。4月の放送でも同様のコメントをしていた。番組は2回とも事前収録だったが、関西テレビは「韓国という国の外交姿勢を擬人的に表現したもので、差別的意図は一切ない」などとして、編集せずにそのまま放送。視聴者に加えて有識者からも批判を受け、6月になって謝罪した。

 意見書は、関西テレビの第三者委員会が19年9月に示した見解を引用して「発言は『外交姿勢の擬人化』にとどまらず、広く韓国籍を有する人々などを侮辱する表現であって、公共性の高いテレビ番組では放送されるべきではなかった」と指摘した。神田委員長は24日の記者会見で「(発言を)カットすべきだとはあえて述べておらず、そのまま放送してしまったことが放送倫理違反にあたると判断した。どうすべきだったかは、放送局が自主自律的に判断をするもの」と述べた。

 関西テレビは同日、「BPOの意見を真摯(しんし)に、重く受け止めております。視聴者の皆様からの信頼回復に努めてまいります」などとするコメントを出した。【倉田陶子、松尾知典】

「挑戦と傲慢はき違えてはならない」

 関西テレビの自己批評番組でいち早く問題を指摘した影山貴彦・同志社女子大教授(メディアエンターテインメント論)の話 一連の放送は完全にアウトな内容であり、BPOは的確な判断をした。制作者にはプライドを持って挑戦的な番組作りを心がけてほしいが、挑戦と傲慢をはき違えてはならない。自分たちの表現が弱い立場の人を傷つけていないかと想像する力を、常に持ち続けてほしい。

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