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新型肺炎、各地で警戒 春節で中国人観光客目立つ マスク売り上げ急増

マスク姿で移動する中国からの乗客=関西国際空港で2020年1月24日午前11時18分、久保玲撮影

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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、中国の「春節」(旧正月)に伴う大型連休が24日始まり、関西国際空港(大阪府)には来日したばかりの中国人旅行者の姿が目立った。近畿の観光地や百貨店など大勢が集まる場所では警戒を強め、手洗いを呼びかけたり消毒液を置いたりと予防策を取り始めた。一方で、今後の感染拡大が客足などに影響しないか懸念する声も聞かれる。【鶴見泰寿、反橋希美、加藤美穂子、津久井達】

中華街出入り口に消毒液

「春節祭」が始まった南京町の入り口で、アルコールで手を消毒する観光客=神戸市中央区で2020年1月24日午前10時半、反橋希美撮影

 「春節祭」のイベントがこの日始まった神戸市中央区の中華街・南京町では、地区への出入り口や広場などにアルコール消毒液を置き、日本語と中国語で「感染拡大防止に有力」と書いた紙で利用を呼びかける。

 前日の23日にはイベントの実行委員らが飲食店などを回り、消毒液の設置や従業員のマスク着用に協力を求めた。初日の人出は上々で、南京町商店街振興組合の曹英生理事長は「集客を心配したが、多くの人が来てくれてうれしい」とホッとした様子だった。

 人気テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)も、普段と変わらぬ人出でにぎわう。従業員にはメールや朝礼で手洗いの励行を指示しているが、今のところ、来場者に特段の呼びかけはしていないという。

客足への懸念も

 大阪市の百貨店でも従業員に手洗いや通勤中のマスク着用を求めるなど予防に力を入れ始めたが、一方で気になるのが売り上げだ。

 近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区)では、訪日客による売り上げの割合が高く、春節効果が反映された2019年2月の免税売り上げは前年比7割増だった。同店広報は「今年も客足は変わらないように思えるが、どうなるかは分からない」と懸念も示す。

新型コロナウイルスによる肺炎への注意を呼びかける電光掲示板=関西国際空港で2020年1月24日午前11時50分、久保玲撮影

売り上げ急増

 予防などのためにマスクを購入する人が急増しており、店舗によっては品薄状態になっている。ドラッグストア大手のキリン堂(大阪市淀川区)では、22日の大阪府内店舗での1日当たりの売り上げが前年比2倍に達したという。同社の広報担当者は「急に、飛ぶように売れ始めた。訪日客の多い大阪市内の店で好調だ」と話す。

異例の対策本部

 大阪府は24日、訪日客の増加を見据え、対策本部を設置した。発症者がいない状況での設置は異例という。初会合で吉村洋文知事は「大阪で感染症が発生するリスクが非常に高い。正確な情報を早急に発信することが重要」と述べ、幹部らに対策を指示した。

 医療機関や保健所と24時間の連絡態勢を構築。既に水際での防止に向け警戒態勢を敷く関空などで、旅行客向けの注意喚起に力を入れる方針だ。

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