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日中マンガ道

/4 中国版「トキワ荘」 集う若者

2019年9月に連載デビューを果たしたばかりの廖爽さん。四川省の「秘境」から漫画家を夢見てアモイにやって来た=中国福建省アモイで2019年11月11日、河津啓介撮影

 中国の漫画配信アプリ「新漫画」のオフィスは福建省アモイにある。ビル3階の1フロアを占有し、若い漫画家が机を並べて創作に励む共同作業場も兼ねる。さながら1950年代の東京で、藤子不二雄のコンビや赤塚不二夫さんらが若き日を過ごしたアパート「トキワ荘」だ。「新漫画」運営会社最高経営責任者(CEO)の朱槿(しゅきん)さん(38)は「互いに刺激し、助け合える環境を作りたかった」と話す。中国で漫画に夢をかける若者たちを追った。

 中国南西部・四川省出身の廖爽(りょうそう)さん(24)がこの作業場に来て2年が過ぎた。純朴そうな笑顔は、女子高校生と言われても信じそうだ。「漫先生」の名義で、2019年9月に連載デビューしたばかり。山岳民族の少年の成長を描く漫画「三木落(サムロ)」は、雲南省に実在する「ワ族」の習俗をモデルに、独特の世界観をフルカラーで描く。

 少数民族という切り口は、作者の生い立ちに源がある。廖さんは四川省の省都である成都から約200キロ離れた楽山市金口河区で生まれ育った。地元政府のホームページは「峡谷秘境」と紹介している。深い山々の間をうねるように川が流れ、急な斜面に集落が点在する。現在も外国人の立ち入りが禁止された数少ない地域だ。

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