シニカルでしゃれた切り口。個性的な登場人物。そして底抜けにバカバカしく、ナンセンスなギャグの数々。“三位一体”で完成する笑福亭仁智さん(67)の新作落語は、聴くものを爆笑させずにはおかない。250人の落語家が所属する上方落語協会の会長に就任し、芸歴49年のベテランとなった今も、キレのある笑いを届け続けている。
友人に誘われ初めて落語会に足を運んだのは、高校1年の時。所属するサッカー部の練習はサボりがちで、70年安保の空気に染まり足を運んでみたデモでは、警官に盾をぶつけられ一度で心が折れた。無気力な高校生活。落語会も「そんなに面白いとも思わなかった」はずなのに、なぜか通い続けた。「就職して大勢の社員の中に入るより、一人でやる方が向いてるんちゃうかな」。高校卒業と同時に噺家(はなしか)の道へ。一度は滅びた…
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