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今週の本棚・新刊

『黒岩涙香』=奥武則・著

 (ミネルヴァ書房・4180円)

 黒岩涙香(るいこう)(1862~1920年)は明治・大正期の新聞人、作家。森鷗外や夏目漱石の同時代人で、『巌窟王』(デュマ作『モンテ・クリスト伯』)、『噫(ああ)無情』(ユゴー作『レ・ミゼラブル』)といった翻案小説などの新聞連載で一世を風靡(ふうび)した。その多面的な足跡と人物像を総体としてよみがえらせた評伝である。

 涙香が自ら創刊した新聞『萬(よろず)朝報』は一時、東京で最大の部数を誇った。同紙は「相馬家毒殺騒動」などのスキャンダル報道で知られ、涙香も「まむしの周六」(周六は本名)の異名で語られてきた。しかし著者は、そうしたステレオタイプな見方を丁寧に引きはがし、独立した大衆新聞のあり方や、新聞の公共的な役割を考え続けた人として涙香の像を描き直す。謎の多い女性関係、多彩な趣味に関し、それぞれ別項を立てて記述…

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